夏の昼下がり、異空間を感じた。

千葉県野田市(旧茂木佐平治邸)の
夏障子の簾戸(すど)を通して
静かな光と影が降りそそぐのを見ました。

ここは、醤油醸造家・茂木佐平治家の旧邸宅。
キッコーマン株式会社の創立者のおひとりでもあります。

大正時代に建てられたこの邸宅には、
今もなおロマンが流れ、
100年分の“涼”と“美”が静かに息づいていました。

そこに在るのは、音なき時間、そして光と影の美しさ。
まさに——陰翳礼賛そのもの。
谷崎潤一郎の著書『陰翳礼讃』には、
こんな一節があります。

「光そのものよりも、
その陰がいかに美しいかを味わうのが、
日本の美意識である。」

そして、その空間に色を添える生花たち。
その繊細なバランス感覚は、
ロートアイアンのデザインにも通じると感じて、
私はその前に正座し、静かにカメラを構えました。


縁側をゆっくり歩いていると、
まるで異空間に吸い込まれそうな感覚に。


美とは、心で感じるもの。

今日ここで、改めてそう思いました。


それとね、
醤油の町の野田市は隣町だから学校の帰り道で
秋になると、醤油の香ばしい香りが風に流れて来た。
薫りの記憶がある。

だから!お醤油が大好き。


ブルーティアラ デザインアトリエ

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