屋根断熱のしくみ

2006/2/15

 ここの白い物体が、EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム )の
断熱材です。
厚みは40mmものです。
これを屋根や壁に一面に貼り付けていきます。
この方法を外断熱や外張断熱と言われています。
(他にも外張断熱用の断熱材はたくさんあります)


屋根の断熱がとても大切なんです、
壁よりも屋根は熱の伝わりが多いので、外気(太陽)の熱が室内に伝わります、また、室内の暖かい気体が上昇し屋根(小屋裏)に溜まります。
この、外から内へ・・・内から外への熱の伝わりがあります。

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夏の暑い時期、小屋裏が蒸し風呂のような状態になる原因
冬の寒い時期、外の冷気が室内に伝わり、暖めた物が外へ流れる
熱効率の悪さがあります。

そこで・・・・
この屋根の断熱を変えますと・・・

屋根の野地板(屋根に貼る合板です)の外側に
このEPS断熱材を張ります。
そして@455ピッチに胴縁を取付けて(空気層を作ります)
その上に野地合板を更に貼り付けます。
最後にアスファルトフェルト(防水紙)を張り
S型瓦葺き仕上げです。
棟(屋根のてっぺん部分)には棟換気が付きます。

これにより
夏は・・・
・隙間なく張った断熱材で外からの熱気を内に入れません。
・エアコンで冷房した空気を外に逃がしません。
・太陽の熱の進入を通気層を使い、棟換気で追い出します。
冬は・・・
・隙間なく張った断熱材で外からの冷気を内に入れません。
・暖房した空気を外に逃がしません。

この造りが、家の快適度や省エネ、また家の耐久性も影響が
出てくるんです。
この断熱の考えは寒い時コートを着るのと似ています・・
屋根だから帽子でしょうか?
あぁ・・ヘルメットと同じですね、
雨を防ぐし、断熱材(クッション)があって、空気層もありますし
てっぺんに換気口が無いのが違うかな・・

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