家の構造・2 

2006/2/28

2・枠組壁工法(2×4工法)についてです。

アメリカ生まれの合理的と生産性と堅牢さが特徴です。
2インチが基本で4インチ6インチ8インチなどの木材断面寸法を決めています。規格の木材ですのでどこででも手に入れられ、使うことが出来るのも特徴のひとつです。
これに構造用合板を用い、面にした構造体を造ります。
床も剛性床、壁は外壁・内壁を問わずに耐力壁にすることが出来ます。

間取りが同じ場合で考えてみて、軸組工法と比べて1,5~2倍程度の耐震性を有することが出来ます。

また、大工さんの熟練度による建築精度の差があまり生じないのも特徴と言えます、どの建物も均一化し基準を持たせられる構造体を造れることです。
住む人には安心をお届けできる建物になります。

その上、国内には無い、優れたデザインの窓やドア、
造作材などを使い、違和感の無い、
「南欧自然素材の家」が出来上がります。

パネル組上げ施工中です、
ここは1階の壁(ハイスタッド仕様・天井高2,750mm)
通常は2,450mmの天井高さです。
外壁の外側を構造用合板を貼り、内側を石膏ボードを貼ります。これで面構造が出来上がります。

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面構造って、簡単に言うと、ダンボール(箱)です・・・
6面体構造物は全て面で構成しています、
単純で効率的で合理的な構造体です。

それと、昔から枠組工法のもうひとつの欠点があります。
それは・・・湿気です、面構造なる故に高気密になります
(高気密は悪いことではないのですよ)
そこに高温多湿の日本の気候風土がありますので、
建物内部(換気システムで回避)
壁の内部の湿気が逃げない(内断熱で断熱材が結露の恐れがある可能性のあること)
この湿度が木材を腐れさす原因のひとつです。
でも、外断熱(EPS)ですと、壁の内部の断熱材が不要ですので、結露での湿気の滞留がないので安心です。
これで、欠点の改善になります。

次回は・・・軸組工法を書いて見ます。

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