長年の夢~訪れる事が出来ました。

🚙フィアットパンダで向かったのは(現場納品の帰りに)
埼玉にある「嵐山カントリークラブ」へ
会員制のゴルフクラブなので一般の人は入れないのだけど、
このクラブハウスの設計者は私の先生の先生・天野太郎先生なので、
可能なら一度見学出来たらと思い、お電話でお伝えしましたら、
快く迎えてくださいました。ありがとうございます。
ご縁が扉を開いてくれたんだ。


エントランスから低い天井で抑えられ、
自然と視線は奥へ。
階段が現れ、吹抜けへと一気に解放される。
——この「導線」と「目線の流れ」が、人を空間へ誘い込む力。

暖炉の前に立てば、60年前の建築雑誌と同じ景色がそこにあった。
時を超えて重なる光と影に、鳥肌が止まらない。

さらに奥には円形の静かな空間。
トップライトから光が降り注ぎ、シン…と心が落ち着く。
流れの中にある“水の溜まり”のような静寂。


——建築空間は、人の心の形を現す。

直線と曲線、光と影。
そのバランスが、人を導き、心を映し、未来を想像させる。


ここは、空間に包まれる喜び。
ブルーティアラデザインアトリエ

今回は内部空間篇
次回はレストランでいただいた、カツカレー篇
更に外観ファサード篇へ続きます。

◎嵐山カントリークラブ クラブハウス 基本情報
・設計:天野太郎(1918–1990)研究室
 フランク・ロイド・ライトの薫陶を受け、
 日本の戦後モダニズムを代表する建築家。
・竣工年:1961年
・改修設計:メグロ建築研究所(保存再生)
・施工:白石建設
・構造・規模:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地下1階・地上2階建て
評価/受賞
 ・DOCOMOMO Japan「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定
 ・第30回 BELCA賞 ベストリフォーム部門 受賞
 ・JIA(日本建築家協会)25年賞 選出
建築的特徴
 ・水平ラインと円形の曲面が融合したファサード
 ・トップライトを活かした柔らかな光の演出
 ・自然との調和を意識した造形美
クラブについて
 ・コース設計:小寺酉二(名匠による18ホール)
 ・1962年 正式開場
 ・初代名誉会長は岸信介

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