この空間に取り付けられた黒い手すりは、
ただ安全のためにあるのではなく、
そこに暮らす人々の心に触れるために生まれました。
くるんと巻いた曲線、
静かに咲く2輪の薔薇、
アカンサスの葉のような流れ。
それは、白い舞台に描かれた**“感情の線”**です。




そして、わたしは思うのです。
子供たちは、この手すりを見て何を感じるだろう?ふと撫でたり、
見上げたりするたびに心のどこかに“美しい”が刻まれていくなら、
それはきっと、未来の宝物になる。
来客された方が「素敵ですね」と微笑むその瞬間も、
子供が無意識に触れながら育っていく時間も、
この手すりが、誰かの記憶に残るなら
その“美しさ”は、生きている意味になる。
昔、わたしが子供だった頃、
「綺麗だな」「かっこいいな」と感じたあの記憶。
それは、当時の大人たちが本気で作った“本物”たち。
だから今、大人になったわたしは、
次の世代に渡せる“本物”をデザインしたい。
⸻美しさとは、ただ飾るものではなく、
誰かの心に残る、静かな灯火。
この手すりもまた、誰かの未来を照らす一本になりますように。

ブルーティアラデザインアトリエ
ご依頼をいただきましてありがとうございました。
うっとりする玄関ホール❤️
薔薇の壁手すりと傘かけ、お待ち下さいね。
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